キャンプや登山などアウトドアで利用するコーヒーミルはたくさんの種類があります。
使っている素材の違いや挽き方の違いなど各メーカー特徴が異なるので今回はキャンプで利用できるコーヒーミルは「どのメーカーがオススメか」「選ぶ基準は何か」を細かく紹介します。
今回紹介するミルは全て使った訳ではないですがミルを購入する前に細かく比較検討をしたメーカーなのでどのメーカーもキャンプに持っていく事が可能です。
ちなみに私はポーレックスのコーヒーミルを購入して利用しています。
オススメのコーヒーミル8選
キャンプで利用するオススメのミルを8メーカー紹介します。
Amazonや楽天で調べるとものすごい数が出てきますがこの8メーカーがアウトドアでよく利用されているミルになります。
詳細は下に書いてありますが分かりやすく一覧でまとめました。
ポーレックス | スノーピーク | キャプテンスタッグ | ハリオ | ユニフレーム | カリタ | ザッセンハウス | コマンダンテ | |
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商品名 | コーヒーミル・Ⅱミニ | フィールドバリスタ | ステンレスハンディーS | セラミックスリム | UFコーヒーミル | コーヒーミルKH-10 | バリスタプロ | グラインダーC40 |
最安値 | 6,930円(全サイト同一料金) | 8,778円(全サイト同一料金) | 3,336円(Amazonが最安) | 2,300円(Amazonが最安) | 6,600円(全サイト同一料金) | 3,496円(Amazonが最安) | 33,000円(定価) | 36,300円(定価) |
重さ | 250g | 225g | 219g | 250g | 430g | 560g | 440g | 629g |
挽く量 | 20g | 20g | 17g | 24g | 50g | 20g | 23g | 40g |
臼素材 | セラミック | セラミック | セラミック | セラミック | ステンレス鍛造 | 硬質鋳鉄製 | 硬質特殊鋼 | ニトロブレード |
手入れ | 分解・水洗いOK | 分解・水洗いOK | 分解・水洗いOK | 分解・水洗いOK | 分解・水洗いOK | 分解OK・水洗NG | – | – |
先に結論を書きますが
欠点が少ない優秀なミルは「ポーレックス」
使い回数が少ない方や、安いミルを探している方は「ハリオ」
最高級のミルを探している方は「ザッセンハウス」「コマンダンテ」
がオススメです。
ここからはオススメのミルを1つずつ細かく紹介していきます。
01.ポーレックス

ポーレックスのコーヒーミルはセラミックの臼を使っているので錆びにくい事が特徴で多くの人が利用している人気のミルです。
金属製の臼を使っているミルは豆に金属臭が移ってしまうのですが、セラミック素材は臭いが無いので豆本来の香りを味わう事ができます。
また、ミルは細かく分解できるので豆を挽いた後にミルを分解して水洗いする事が可能です。

分解して気付きましたが上刃まで分解出来るミルの中ではポーレックスは部品が少ないので取り付けが楽だと思います。
全てにおいて万能なミルなので迷ったらポーレックスを選んでおけば間違いないと思います。
ポーレックは2種類のサイズから展開されているので挽ける容量から選んでみて下さい。
- トールサイズ:約30g(約3人分)
- ミニサイズ:約20g(約2人分)
- 臼がセラミック製
- 水洗い可能
- 全てのパーツを分解出来る
- 粒度(粒の細かさ)の調整が可能
- サイズが2種類
- ハンドルが外れる
- コンパクト
- 日本製
- パーツ毎の販売もある
- 値段が高い
- トールサイズはゴムバンドがない
- 分解した時バネを外してはいけない
- 一度に挽ける豆は最大3名分
- 水洗い後ステンレス部分はしっかり乾燥させる
私自身もポーレックスミニを4年間愛用しているのですがバランスのとれた素晴らしいコーヒーミルです。
ブランドにこだわらないで長持ちするミルを探している方には一番オススメです。
02.スノーピーク

画像:スノーピーク
スノーピークのコーヒーミル「フィールドバリスタ ミル」はスノーピークらしいスタイリッシュなデザインでコンパクトなコーヒーミルです。
「フィールドバリスタ ミル」の特徴はハンドルとフタが一体型になっているのでコンパクトに収納できること。

画像:スノーピーク
また一体型なのでハンドルをなくす心配がありません。
人気のスノーピークブランドなのでコーヒーミル以外でもケトルやドリッパーなど全てが統一したデザインで揃います。
持っているだけでオシャレになるアイテムなのでスノーピークブランドが好きな方、ミルのデザインを重視している方はオススメです。
蓋と一体型なのでハンドルを回すと蓋も回ります。
回転を速くすると摩擦で熱を持つのでスピードを上げすぎないでゆっくり回すことをオススメします。
- 臼がセラミック製
- 水洗い可能
- ハンドルとフタが一体型
- 粒度(粒の細かさ)の調整が可能
- コンパクト
- 日本製
- パーツ毎の販売もある
- 分解できる(上刃だけ不可)
- コーヒー周りを全てブランドで統一できる
- 値段が高い
- 分解した時バネを外してはいけない
- 豆を挽くとき滑りやすい
- 回しすぎるとミルが熱くなる
- 上刃だけ外れない
- 一度に挽ける豆は最大2名分
- 水洗い後ステンレス部分はしっかり乾燥させる
キャンプ好きなら一度は憧れるスノーピークのミルですがデザインがシンプルでかっこいいと思います。
コーヒー周りも全てスノーピークで揃えると写真映えすること間違いなしです。
03.キャプテンスタッグ

画像:キャプテンスタッグ
キャプテンスタッグのコーヒーミル「ステンレスハンディーコーヒーミルS」は価格が安い日本製のミルとして人気のミルです。
仕様は「ポーレックス」とほぼ同じでセラミックの臼に外側はステンレスで出来ています。
サイズが1種類なのでたくさんの豆は挽けませんがコストパフォーマンスのいいミルです。
ネットショップや公式サイトなど同じ商品でも販売価格が異なっています。
Amazonが3,336円で最安値だと思いますが公式サイトだと5,478円でしたので比較する事をオススメします。
- 臼がセラミック製
- 値段が安い
- 水洗い可能
- 分解できる(上刃だけ不可)
- 粒度(粒の細かさ)の調整が可能
- ハンドルが外れる
- コンパクト
- 日本製
- サイズは1種類
- 上刃だけ外れない
- 水洗い後ステンレス部分はしっかり乾燥させる
- 一度に挽ける豆は最大2名分
- ショップにより金額が異なる
一番はじめに紹介した「ポーレックス」まで値段は出せないけど同じようなミルが欲しい方はキャプテンスタッグがオススメです。
海外性の安いミルとは違い作りもしっかりしているので豆を挽く頻度が少ない方は「ステンレスハンディーコーヒーミルS」がぴったりではないでしょうか。
「ステンレスハンディーコーヒーミルS」をAmazonで探す
04.ハリオ

画像:ハリオ
ハリオにはコーヒーミルの種類がたくさんありますがアウトドア向けのミルは「コーヒーミル・セラミックスリム」です。
一番の魅力は金額の安さ。今回紹介しているミルの中では一番安いです。
錆びないセラミックを使っていますが、本体はメタクリル樹脂を利用し軽量化されています。
挽いた粉の量が目で見えるよう透明になっているのは嬉しいポイントです。
全ての部品を分解する事ができるのでコーヒーを挽いた後は水洗いで掃除する事も可能なのでアウトドアに最適なミルです。
金額重視の方はハリオの「コーヒーミル・セラミックスリム」がオススメです。
紹介動画もあるので詳しく分かると思います。
ネットショップや公式サイトなど同じ商品でも販売価格が異なっています。
Amazonが2,076円で最安値でしたが時期により違う可能性もあるので各サイト比較する事をオススメします。
- 臼がセラミック製
- 値段が安い
- 水洗い可能
- 全てのパーツを分解出来る
- 粒度(粒の細かさ)の調整が可能
- ハンドルが外れる
- コンパクトで軽い
- 透明なので粉が見える
- 分解するパーツが多い
- 中国製
- 一度に挽ける豆は最大2名分
- ショップにより金額が異なる
ハリオには一回り大きいミル「セラミックコーヒーミル・スケルトン」もオススメです。
挽いた後に保管できるように蓋が付いているのでコーヒー粉を保管しておくことが出来ます。
多めに豆を挽いて保管しておくことで何回かに分けてコーヒーを飲む事が出来るのでアウトドアで利用する時に役立ちます。

画像:ハリオ
ハリオは日本の耐熱ガラスメーカーです。耐熱性を活かしたコーヒー関連の商品もたくさんあり、コーヒーミルの種類も豊富です。
今回は軽量化された安いミルを紹介していますが容量の大きいミルやケトルなどもあるのでWebサイトもチェックしてみて下さい。
05.ユニフレーム

画像;ユニフレーム
ユニフレームのコーヒーミル「UFコーヒーミル」は容量が大きいので大人数で利用する方に向いています。
1回に50gの豆を挽く事ができ、カップに入る粉は150g(10人分)まで対応しています。
ふたが無いのでギリギリまで豆を入れるとこぼれる可能性がありますが大人数用にまとめて豆を挽きたい時に役立つミルです。
- 臼がステンレスなので切れ味がある
- 水洗い可能
- パーツを分解出来る
- 粒度(粒の細かさ)の調整が可能
- ハンドルが外れる
- 最大10人分挽ける
- 大きいので回しやすい
- カップ内にコンパクトに納まる
- 収納袋付き
- 日本製
- ミルのサイズが大きい
- 臼がステンレスなのでセラミックよりも手入れが重要
- 蓋がないので豆が飛ぶ
大人数向けのコーヒーミルなのでサイズが一回り大きいですがその分回しやすいです。
豆を入れすぎなければ蓋がなくても心配いらないので適度な量で調整しましょう。
ユニフレーム(UNIFLAME) UFコーヒーミル 664070
06.カリタ
画像:カリタ
カリタのコーヒーミルは20種類以上あり木目調のオシャレなミルが特長です。
アウトドア用のミルではないので掃除は刷毛で行うなど他のミルと比べて管理は大変ですが見た目が可愛らしいのでキャンプで利用している方も多くいます。
「コーヒーミルKH-10」シリーズは色が3種類ありコンパクトです。

画像:楽天
硬質鋳鉄製の臼刃を利用しているため切れ味が良く、底にはストッパーがあるので挽きやすいミルだと思います。
ネットショップや公式サイトなど同じ商品でも販売価格が異なっています。
Amazonが3,496円(送料無料)で最安値でしたが時期により違う可能性もあるので各サイト比較する事をオススメします。
- 臼が硬質鋳鉄なので切れ味がある
- パーツを分解出来る
- 粒度(粒の細かさ)の調整が可能
- ハンドルが外れる
- カラーが3種類ある
- 臼が鉄なので手入れが重要
- 水洗い不可
- 分解するパーツが多い
- 一度に挽ける量は最大2名分
- ショップにより金額が異なる
カリタのコーヒーミルは種類が多すぎて紹介しきれないのですが「KH-3」「KH-9」「ミニミル」もコンパクトでオススメです。
07.ザッセンハウス(Zassenhaus)

画像:ザッセンハウス
ドイツの老舗ブランド「ザッセンハウス」の「バリスタプロ」は重厚感があるデザインが特長の最高級のミルです。
粒度のダイヤル調整は60段階まで可能でエスプレッソからフレンチプレスまで対応します。

画像:ザッセンハウス
バイクのグリップなどに利用されているローレット加工なので握りやすく滑りにくいのが特長です。
料金が33,000円と高く商品も品切れのサイトも多いので手に入りにくいミルです。
「バリスタプロ」はAmazonや楽天では品切れになっているので海外から仕入れている業者から購入する必要があります。
- 硬質特殊鋼の刃
- パーツを分解出来る
- 粒度(粒の細かさ)の調整が60段階
- ハンドルが外れる
- カラーが2種類ある
- 握りやすい加工
- 臼が鉄なので手入れが重要
- 高い
- 品切れ状態
- 一度に挽ける量は最大2名分
現在販売されているサイトのリンクを貼っておきますのでチェックしてみて下さい。
バリスタプロが購入出来るサイトです。料金は全て33,000円でした。
ザッセンハウスは「ハバナ」も有名です。

画像:ザッセンハウス
真鍮製の本体に特長的な模様が描かれているミルはかなり目立ちます。
使えば使うほど味が出てくるミルとして長年使う方が多くいるミルです。
憧れのブランド「ザッセンハウス」のミルは本当にかっこいいです。
個人的にいつか持ちたいと思う憧れのブランドです。
08.コマンダンテ(COMANDANTE)

画像:Amazon
コマンダンテ(COMANDANTE)は先ほど紹介した「ザッセンハウス」と同じドイツのブランドでコーヒー好きの方の中で評価が高い最高級のミルを提供しています。
「コマンダンテグラインダー C40」は品薄で中々手に入らないミルですがアウトドアで使うと極上のコーヒーを味わう事が出来ます。
コマンダンテの最大の特長はニトロブレードという究極の刃です。

画像:Amazon
摩擦耐久性が高く挽いた粉の均一性はプロが絶賛するほど統一されています。
切れ味も抜群で粒度の調整もかなり細かく出来る万能のミルですが金額は今回紹介しているミルの中で一番高いです。
金額も高いですが満足度も高いミルなのでキャンプで最高級のミルを使って美味しいコーヒーを飲む贅沢を味わってみてはいかがでしょうか。
- ニトロブレードの特殊は刃
- パーツを分解出来る
- 粒度(粒の細かさ)の調整が細かく出来る
- ハンドルが外れる
- 粉が均一
- 家庭用ミルの最高峰
- 手入れが重要
- 高い
- 品切れ状態
ネットショップや公式サイトなど同じ商品でも販売価格が異なっています。
4万円〜8万円のミルもあります。
購入前に値段の比較をしっかり行いましょう。
業務用のミルと変わらないほどのクオリティを持つ「コマンダンテグラインダー C40」は今回紹介しているミルの中では最高峰のコーヒーミルです。
私はまだ使った事はないので一度でいいから豆を挽きたいと願っているミルです。
「コマンダンテグラインダー」をAmazonで探す
以上がアウトドア利用出来るコーヒーミルの紹介です。
アウトドア用コーヒーミルの選び方

コーヒーミルの種類は「自動や手動」、「素材の違い」など選ぶ種類がたくさんありますが、キャンプや登山などのアウトドアで利用するコーヒーミルを選ぶ基準はこの4つを中心に選ぶ事をオススメします。
- コンパクトなミル
- 丈夫な素材で出来ている
- メンテナンスが簡単
- 手動のミル(電源がないため)
実際にキャンプで利用して重要だと思うことは「メンテナンス」と「壊れにくさ(丈夫な素材)」です。
家で利用するミルとは違いアウトドアで使う場合は細かい掃除(メンテナンス)が家に帰るまで出来ないので簡単に洗えて壊れないミルが一番重宝します。

撤収前にコーヒーミルを洗っていると乾燥まで出来ない事がよくあるのですが錆びにくい素材(セラミック)を使っているミルは後片付けも簡単です。
編集長より一言
今回紹介したコーヒーミルはアウトドアで利用出来る事が前提のメーカーを紹介しました。
ネット上では様々なメーカーが安い金額でミルを出していたり、模倣品も多くみられますが今回紹介した8メーカーは有名なブランドなので使う上での安心感はあると思います。
こだわった分だけ値段が高くなるので自分がミルに求めている事を確認して購入するようにしましょう。
自然の中で挽きたてのコーヒーを飲むことは最高の贅沢だと思います。
ミルの購入を考えている方は参考にしてみて下さいね。